妊娠と卵管閉塞について

2017.02.20

 みなさま、こんにちは

日差しはずいぶんと春らしくなってきましたが時折寒い日にもどったりと気温変化が激しい毎日ですね。

花粉も再び猛威をふるっているようですのでみなさま体調崩されていませんか

さて、今日は看護部より妊娠の成立と卵管閉塞についてお話したいと思います。

卵管閉塞についてお話する前にまずは妊娠成立についてのお話を・・・

妊娠が成立するためには、まず卵巣から卵子が飛び出し(排卵)、精子と出会って(受精)、子宮の内膜に潜り込む(着床)ことが必要です。

よって、妊娠に向けて頑張っておられる方々に私たちはこの過程が少しでもうまくいくようにお手伝いさせていただいているわけなのです。

卵巣から排卵された卵子は卵管を通って子宮までたどり着くのですが、受精の舞台となるのがこの卵管なのです。

ですので、もしも卵管が詰まっていた場合はせっかく排卵があり夫婦生活を持てたとしても卵子と精子は出会うことができません。

当院に御受診いただいた患者様にはなるべく早めに子宮卵管造影検査を受けていただくようにお話しさせていただいています。

超音波等でせっかく排卵の日をみつけて夫婦生活を持っていただいたり人工授精を行っても、卵管が詰まっていては受精できないわけですから時間と費用は無駄になってしまいます。

異常を見つけるためというわけではなく、問題ないことを確認しておくという点で必要なのです。

では、もしも卵管が詰まっていた場合どうしたらよいのでしょうか

片方の卵管だけが詰まっている場合、そのまま様子を見てタイミング療法や人工授精を行うという選択もあります。

卵管が片方しか通っていなかったとしても、妊娠成立の可能性は1/2までは下がらないといわれています。

ごく稀ですが、詰まっている方の卵巣から排卵しても反対側の卵管采(卵管の卵子を捕まえる部分)がキャッチしてくれることもあるそうです

実際、当院の患者様でも閉塞側の排卵で妊娠成立された方もおられました。

しかし、やはり一つよりは二つ通っているほうがいいじゃないか、と言われる方には子宮鏡下選択的卵管通水術を行う方法があります。

これは子宮鏡という内視鏡を使い、詰まっている卵管に細いカテーテルを通してそこへ薬液を注入することで卵管のつまりを解消するといった手術です。

約9割の方で卵管の通りがこの方法で改善しますが、つまり具合がひどい場合には改善しないこともあります。

また、卵管鏡下卵管形成術といった方法もあります(子宮鏡下選択的卵管通水術はより低費用で実施可能です)。

卵管の問題への治療については、下記の当院YouTube動画をご参照ください。

婦人科疾患と不妊症③:子宮内膜ポリープ、卵管閉塞、卵管水腫など (2014)

両側の卵管が詰まっていた場合は、上記の方法をまず試す選択もありますしいきなり体外受精にすすむ選択もあります。

両側の卵管が閉塞していて子宮鏡下卵管通水術や卵管鏡下卵管形成術を試して数か月タイミングや人工授精を行う方法もありますが、あまり時間がない、一刻も早く妊娠したいという方はいきなり体外受精を選択されてもいいと思います。

体外受精の場合は、卵巣から卵子を取り出し体外で授精させ子宮内に受精卵を戻しますので卵管がつまっていても妊娠の過程に影響はないのです。

いかがでしたか

参考にしていただけたでしょうか

本日の記事が皆様に少しでもお役にたてたならとても光栄です

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