看護

人工授精(IUI)について

2017.02.21

 みなさま、こんにちは

今回は人工授精(IUIまたはAIHと略)についてお話させていただきます

不妊症に対する治療法としては、大きく3つのステップに分けることができます。

第一段階はタイミング治療、そして第2段階が今回お話する人工授精、第3段階が体外受精となります。

人工授精は、精子を確実に卵子と出会わせるため、できるだけ多くの質の良い精子を、近道して子宮に送り届けるというものです。

言葉のイメージから抵抗を持つ人も多いと思いますが、実際は子宮内に注入された精子が自力で卵管を通過し、卵子と出会い、受精→着床→妊娠という過程は、ほぼ自然妊娠と同じです。麻酔の必要も痛みもほとんどない、身体への負担が比較的軽い治療法となります。

では、少し詳しくお話ししますね

妊娠率はどのくらい?

お薬などを使用しない自然な周期の場合、約6~8%、排卵誘発剤などでホルモンを刺激した場合は約10~15%で、タイミング治療の約2~3倍となります。卵巣刺激を併用した場合の人工授精では、3~4度目実施までに約3割の方が妊娠されています(体外受精を1回受けるのと同等の成績)。

費用は?

約2~3万円となります。

どういう人が人工授精を受けるの?

・精子の数が少ない、運動率が低いなどの精液所見に異常がある

・性交障害がある

・性交後試験(フ―ナーテスト)が不良である

・タイミング治療でなかなか妊娠しなかった

・年齢・卵巣機能低下や子宮内膜症などの不妊原因があり、積極的な治療が望まれる場合 など

                     

人工授精までの流れは?

治療を希望する月の月経開始5日目ごろまでに来院していただき、治療方法の選択(人工授精をするかどうか)、いつ頃が人工授精になりそうなのか、次回の診察の時期、お薬などの手助けが必要かなどの相談を医師と行います。排卵誘発剤などを使用する場合は、この時に処方を受け、内服を開始していただきます。

その後、排卵前の時期(月経開始後11~12日目ごろ)に、来院し、超音波検査を受けていただきます。

卵胞の育ち具合や子宮内膜の厚さを確認することで、排卵日の目安が分かり、排卵検査薬(クリアプラン)の開始の指示が出ます。

基本的には、排卵検査薬で陽性が出た翌日に人工授精の実施となります。ただ、排卵検査薬での判定が困難な場合や、陽性の翌日に必ずしも来院する事ができない場合もあるため、排卵検査薬で陽性が出た当日に人工授精を実施したり、卵胞の大きさによっては陽性を待たずに排卵を促すための注射を打って人工授精をするということも可能です。

人工授精当日の流れは?

人工授精の当日、病院の採精室もしくは自宅にて専用の容器に精子を採取していただきます。精子をお預かりした後に、顕微鏡で良好運動精子の数を確認し、培養液で洗浄し、運動性の良い精子のみ回収します(約1時間)。精子の処理が完了したら、診察室で待機し、その間に、検査スタッフより精子の状態の説明を受けます。

その後、医師がやわらかいカテーテルで精子を子宮内に注入し、人工授精が行われます。

終了後は、ベッドで10分程安静にし、会計後、帰宅していただきます。

人工授精では、洗浄した精子を注入しますが、子宮内感染を起こす可能性があるため、予防的に抗生物質の内服を1日のみしていただきます。

お体の状態によっては、黄体ホルモンを補うための注射や内服を受けていただく場合もあります。

人工授精のできる時間帯は?

一番早い時間で8時半より持ち込み、もしくは採精室の予約が可能です。

午前診での人工授精をご希望の場合は、遅くても12時頃までに、午後診での人工授精をご希望の場合は、16時頃までに精子をお預かりさせていただくようお願いしています。

時間の経過とともに精子の状態も変化するため、採取してから2~3時間以内での持ち込みをお願いしていますので、その事を加味して、予約をお取りください。

人工授精の日に精子を準備できるかどうか分からない場合は?

人工授精までにあらかじめ精子を採取し、凍結保存しておくことも可能です。

当日、準備できなかった場合は、凍結しておいた精子を融解処理し、人工授精に使用することができます。

最後になりますが、

人工授精を受ける前には、ご夫婦の感染症(B型肝炎・C型肝炎・梅毒・HIV)の確認を必ず実施しております。

確認できない場合は、実施することができませんので、ご注意ください。

当院では、人工授精を受けられる方には事前に人工授精についての説明をさせていただいております。少しでも不安を取り除き、安心して治療に臨めるようにしっかりサポートさせていただきますので、ご質問やご不安な点があればお気軽にお声かけください

採卵後のスケジュールについて

2017.02.20

 みなさまこんにちは

前回は(2月19日)に体外受精の採卵までのスケジュールについてお話しました。

今日は、採卵後のスケジュールについてお話したいと思います。

採卵を終えたら、「ほっと一息」と言うところですが

採卵までのところが非常なプレッシャーで移植(卵をお腹にもどす)ところのイメージがすっかり抜けてしまっている患者様も稀にいらっしゃいます。

そりゃ~そうですよね

「採卵ってどんな感じなんだろう?」

「ちゃんと卵がとれるかな?」

そんな不安が採卵を終えて一気に吹き飛ぶので

人生の大仕事をひとつ終えたような気分になることもあると思います!

胚移植は採卵から2~3日後ごろ、胚盤胞移植の場合は5日後頃に行います。

採卵を終えてしまうと、あとの2週間は胚移植を含めて3~4日、採血や注射のために通院して頂くだけです。

採卵前のように、血液検査の結果をまったりすることもありませんし、日程の詰まった通院はありません。

予定された採血・注射日も患者様のご都合に合わせて若干変更することも可能です。

今治療されている患者さまでもお仕事と治療を両立されている患者さまも多く通院されています。

上手にお昼休みを利用されたり、出勤前の時間を利用されたりとご自身のライフスタイルに合わせて治療を生活に取り入れて通院していただいています

今後、体外受精をお考えで治療スケジュールについて疑問やご自身のライフスタイルでどのように治療を行っていくかお悩みのかたは一度看護師までお声おかけくださいね

また当院では体外受精のセミナーも開催しています。

動画配信もしておりますのでぜひスケジュールを確認してみてくださいね

次回の体外受精・ステップアップセミナーは8月23日(土)

9月は20日(土)です!

是非、御参加ください。

4階アネックスフロアに新しくキッズスペースを設けました

2017.02.20

皆様こんにちは。

看護師の武矢江美です。

4階アネックスフロアに新しくキッズスペースを設けました。

以前より診察の際、ご希望の患者様には1階のお部屋でお子様をお預かりさせていただいていましたが、お2人目、3人目さんをご希望の患者様がより通いやすいように4階のスペースを開放させていただくことになりました。

子育て経験のあるスタッフの意見を中心に徐々に色々なグッズを取りそろえ、先日備品がすべてそろいやっと完成しました。

使用方法は今までと同じように、予約を入れていただいたうえで来院いただき、4階でお子様とご一緒に待っていただきます。

診察の順番が来れば、5階の診察エリアに行って診察を受けていただきます。

診察の間は保育士、もしくはスタッフがお子様をお預かりしますのでご安心ください。

子連れ診察可能時間の枠を設け、4階でそのまま診察を受けていただけるように準備もすすめていますのでご期待くださいね。

大人も思わず遊びたくなるほど楽しいスペースに仕上がっています。

どうぞ、どんどんご利用ください。

現在、第1子希望で通っていただいている患者様、スタッフも心よりいつかこちらのスペースを使っていただける日が来ることを願っています。 そんなご自身の姿を時にはイメージしながら治療にのぞんでみてくださいね。

Good news for parenthood patients!

Our new Kid's room located on 4th floor is so finally ready to welcome your children with

wide ranges of new toys and facilities selected through the ideas of motherhood staffs.

For the comfort, relief, and convenience of the parenthood patients, this new Kid's room

facilitates them to look after their own children while waiting for their turns for the 

consultation arrives. Simply, leave your child to a nursing teacher or clinic staffs just little

while meeting a doctor. 

As all the consultations are currently arranged only on the 5th floor, the idea of 

allocating consultations on the 4th floor as reservation frames for parenthood patients 

is being developed at this moment. More and More information will be updated soon.

For those patients who are currently on the trial to hold a bundle of joy in your arms, 

we are really much hoping to see you holding little hands and stepping into this little

kingdom in near future. May all your beautiful wishes come true! 

Advanced reservation for the usage of Kid's room is required.

Message by Emi Takeya, Nurse at the clinic

妊娠と卵管閉塞について

2017.02.20

 みなさま、こんにちは

日差しはずいぶんと春らしくなってきましたが時折寒い日にもどったりと気温変化が激しい毎日ですね。

花粉も再び猛威をふるっているようですのでみなさま体調崩されていませんか

さて、今日は看護部より妊娠の成立と卵管閉塞についてお話したいと思います。

卵管閉塞についてお話する前にまずは妊娠成立についてのお話を・・・

妊娠が成立するためには、まず卵巣から卵子が飛び出し(排卵)、精子と出会って(受精)、子宮の内膜に潜り込む(着床)ことが必要です。

よって、妊娠に向けて頑張っておられる方々に私たちはこの過程が少しでもうまくいくようにお手伝いさせていただいているわけなのです。

卵巣から排卵された卵子は卵管を通って子宮までたどり着くのですが、受精の舞台となるのがこの卵管なのです。

ですので、もしも卵管が詰まっていた場合はせっかく排卵があり夫婦生活を持てたとしても卵子と精子は出会うことができません。

当院に御受診いただいた患者様にはなるべく早めに子宮卵管造影検査を受けていただくようにお話しさせていただいています。

超音波等でせっかく排卵の日をみつけて夫婦生活を持っていただいたり人工授精を行っても、卵管が詰まっていては受精できないわけですから時間と費用は無駄になってしまいます。

異常を見つけるためというわけではなく、問題ないことを確認しておくという点で必要なのです。

では、もしも卵管が詰まっていた場合どうしたらよいのでしょうか

片方の卵管だけが詰まっている場合、そのまま様子を見てタイミング療法や人工授精を行うという選択もあります。

卵管が片方しか通っていなかったとしても、妊娠成立の可能性は1/2までは下がらないといわれています。

ごく稀ですが、詰まっている方の卵巣から排卵しても反対側の卵管采(卵管の卵子を捕まえる部分)がキャッチしてくれることもあるそうです

実際、当院の患者様でも閉塞側の排卵で妊娠成立された方もおられました。

しかし、やはり一つよりは二つ通っているほうがいいじゃないか、と言われる方には子宮鏡下選択的卵管通水術を行う方法があります。

これは子宮鏡という内視鏡を使い、詰まっている卵管に細いカテーテルを通してそこへ薬液を注入することで卵管のつまりを解消するといった手術です。

約9割の方で卵管の通りがこの方法で改善しますが、つまり具合がひどい場合には改善しないこともあります。

また、卵管鏡下卵管形成術といった方法もあります(子宮鏡下選択的卵管通水術はより低費用で実施可能です)。

卵管の問題への治療については、下記の当院YouTube動画をご参照ください。

婦人科疾患と不妊症③:子宮内膜ポリープ、卵管閉塞、卵管水腫など (2014)

両側の卵管が詰まっていた場合は、上記の方法をまず試す選択もありますしいきなり体外受精にすすむ選択もあります。

両側の卵管が閉塞していて子宮鏡下卵管通水術や卵管鏡下卵管形成術を試して数か月タイミングや人工授精を行う方法もありますが、あまり時間がない、一刻も早く妊娠したいという方はいきなり体外受精を選択されてもいいと思います。

体外受精の場合は、卵巣から卵子を取り出し体外で授精させ子宮内に受精卵を戻しますので卵管がつまっていても妊娠の過程に影響はないのです。

いかがでしたか

参考にしていただけたでしょうか

本日の記事が皆様に少しでもお役にたてたならとても光栄です

この記事についてご質問、ご意見等ありましたらいつでも声をおかけください。

私たちスタッフは全力で皆様をサポートさせていただきます

体外受精の治療スケジュールについて   ~仕事をしながら体外受精の治療は可能?~

2017.02.20

 みなさまこんにちは

看護師の西尾京子です。

寒い日が続きますね。体調管理には十分注意してくださいね

今回は体外受精での治療の流れやスケジュールについてお話したいと思います

当院では仕事をしながら治療を行っている患者さまがたくさん通院されています。

体外受精へステップアップを考えているけれども仕事と治療の両立で不安を抱いている患者さまも多いのではないでしょうか

体外受精のスケジュールの実際を知っていただくことで、治療とご自身のライフスタイルを重ね合わせていだき、患者さまにとって一番いい方法で治療できればと思います。

治療では、採卵までと、胚移植後の2つに分けて説明させていただいていますが、まず当院で主に行っているマイルド刺激法による採卵までのスケジュールを説明します。

採卵を希望される月経が開始すれば、通常は月経開始より3日目頃までにご受診いただきます。

診察の上、子宮や卵巣に問題なければお薬での卵巣刺激を開始します。マイルド刺激法では、クロミッド等の内服と安全かつ効果的な自己注射キットを併用して卵巣刺激を開始します。通常、お注射は2日に1度程度で開始します。

卵巣刺激開始から4-5日後および7-8日後頃の2回程度、超音波にて卵巣と子宮の診察を行い、1-2回、卵巣からのホルモンの血液検査を行います。診察の目的は、卵胞の大きさや数、子宮内膜の厚み、血液検査をする場合にはホルモンの値から卵巣刺激の方法や最も良好な卵子が得られる採卵日を決定するためです。

この図は採卵までの流れを示したものになります。

通常、刺激開始時と次回の診察では血液検査を行いません。採卵日を決定する診察ではホルモン検査の採血も行います(採卵までに採血する回数は通常1-2回ですが、その回数および待ち時間が少なくなるよう考慮しております)。 

ホルモン検査の結果をお待ちいただく場合、通常1時間以内に検査結果が判明します。これら診察の結果より、医師がお薬の投与の仕方や採卵予定日を修正・決定します。(多くの場合、採卵は月経周期の12-13日目頃となりますが、卵巣の反応や個人差にて多少、変動します。) 受診全体では1-2時間ほどお時間を要しますが、説明の内容により2-3時間ほどを要する場合があります。

これらの診察予定については、下記の当院YouTube動画をご参照ください。

体外受精セミナー④体外受精での通院予定と診察内容

お仕事をされている患者様にとっては、約3回ほどの診察ですが午前中にお休みを確保することが難しい方もいらっしゃいます。

そんな場合には、採血と診察を朝8時30分来て頂き一旦お仕事に行っていただきます。

お仕事が終わってから午後の診察に戻ってきて頂き注射や説明をさせて頂いくこともできます。

お仕事に行って頂いている間に、しっかりと診察の情報を確認して最適な計画を立て、午後のご来院で必要な処置と説明をさせて頂く、というパターンです。

梅田近辺でお仕事をされている患者様は、お昼休みを利用して採血を受けに来られるなど、みなさま仕事との両立のため工夫している方がたくさんいらっしゃいます。

「仕事をしながら体外受精の治療は無理かしら?」と悩んでいらっしゃる方はお気軽にご相談ください。

最近は卵巣刺激のための自己注射がキットになっており、ご自宅や会社で行っていただけるようになっています。

通常、診察は2~3回ですが、診察日以外の日に注射をした方が卵巣の良い反応が得られる場合もありますので、

ご自身で注射が行えると通院回数も少なくできることがあります

自分で注射をするというのは不安も大きいと思いますが、看護師がゆっくり丁寧に説明させて頂きます。

また、自己注射がご不安な場合には通院で看護師が行うことも可能ですのでご安心くださいね。

採卵までのスケジュールはこのような流れになっていますがイメージできましたか?

皆様の卵巣に合わせて診療スケジュールは作成しますので、決まり切ったパターンに皆様をはめてしまうのではなく当院では個別性を重視したスケジュールを組みます。

例えば、「早期排卵」といって早めに排卵してしまうお体の方には排卵の兆候を見落とさないように早めに診察や採血を行う場合があります。

スケジュール後半で、急速に卵胞が育ち予定よりも早く排卵の兆候が見える場合もあります。

そんな場合は診療予定を変更し、採卵日も一番卵の状態が良いときに採卵できるように変更します。

卵は若すぎて未熟な状態では受精しません。

熟しすぎて過熟な状態でも受精しません。

卵が一番良い状態の時に良い卵が採卵できるように、予定は変更できるようにしておくと気持ちが楽かもしれませんね。

出張の多い方や会議の多い方など、午前中は代行の方にお願いしておいたり、といった工夫ができるとより安心して治療を受けて頂けるかもしれませんね。

これらの相談は医師とも相談して頂けますし「不妊相談」という形で看護師とも相談して頂けます。

ご不安な方はいつでもご相談くださいね。

では、採卵後、胚移植のスケジュールについては次回の話題にしたいと思います

排卵検査薬を使ってタイミング療法をより確実に!

2017.02.20

 寒い季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

体調はお変わりないでしょうか?

これから、ますます寒くなりますが体調崩さないよう気を付けて下さい。

さて、今日は、排卵日検査薬の使い方について、タイミング療法についてお話させていただこうと思います。

基本的な検査の方法について記載させていただいておりますので、是非参考にしてみて下さい!!

★排卵検査薬(クリアプラン)の使い方について★

1、クリアプランとは?

クリアプランは排卵日を予測することのできる排卵日検査薬です。

2、どのように排卵日を予測できるか?

排卵が近くなると、脳より黄体形成ホルモン(LH)の分泌が開始され、排卵するよう脳に指令をだします。

その指令をキャッチするのが、クリアプランです。

3、クリアプランの使い方

①検査する時間帯は、朝2番目以降の尿で検査して下さい。

(朝1番の尿であると、老廃物などが含まれており、性格な検査ができないことがあるため、朝1番の尿では検査しないで下さい。)

また、毎日同じ時間帯に検査するようにして下さい。

②尿を紙コップに採尿し、袋より検査薬を取出し、尿に、20秒程度浸して下さい。

検査薬の濾紙に尿がしっかり新党したことを確認したら検査薬を紙コップより取出し、キャップをして、3分程度待ちます。

③3分経過すると、水色の線がスティックの矢印の上に浮き出てきます。

浮き出てきたら、排卵が近いかどうかスコアをみて判定していきます。

④判定方法

矢印に近い側のラインがご自身の尿の結果です

矢印より遠い線はコントロールラインで、毎回必ず出ます

陰性(スコア1)

コントロールラインだけ水色の線がでている。 

まだ指令のホルモンは出ていません

陰性(スコア2)

コントロールラインと比較してご自身の尿結果(テストライン)が薄い場合。

まだ指令のホルモンは出ていません

陽性(スコア3)

コントロールラインとテストラインが同じ濃さの場合

「排卵しなさい!」と指令のホルモンが出ています

陽性(スコア4)コントロールラインよりもテストラインが濃い場合

「排卵しなさい!」と指令のホルモンが盛んに出ています

*検査薬が陽性になると、24~36時間以内に排卵があると予測されます。

★タイミング療法について★

タイミング療法は、排卵日に合わせて夫婦生活を持って頂き妊娠を試みる治療です。

排卵日検査薬を使用し、自分で排卵日をみつけることで受精の機会をつかみやすくなります。

卵巣の超音波検査で卵を育てている卵胞(卵を育てている袋)が大きくなっているか、を確認しながら排卵検査薬を使うと効果的です。

卵の育ち方もひとりひとり個性があります。

月経が始まってから14日目ごろに排卵する人もいれば、15~30日と時間がかかる人もいらっしゃいます。

ある程度卵胞が大きくなったことを診察で確認してから、

または、「このあたりなら、卵胞が大きくなり排卵を起こすホルモンが分泌されそうだな、、」と診察で予測してから使う方が経済的でストレスもすくないかもしれませんね。

だって、排卵までに30日を要する場合、13日目頃から「まだかな、まだかな」と毎日チェックしても陽性になりませんものね☆

排卵検査薬で陽性になれば、2日以内に排卵がおこると言われているので、陽性の当日、または翌日に夫婦生活をもって頂くと排卵の時期に精子が卵管に待っている状態になります。

排卵の時期がすこしズレることもありますので、できれば1~2日あけて夫婦生活を持って頂くとより確実かもしれません。

排卵した卵は1日から1日半生きていて受精の機会を待っています。

精子は3~5日卵管の中で卵に出会うのを待っています。

これらのことをよく知って頂いて、多くの方により自然に近い形で妊娠して頂けるようにスタッフ一同応援しています。

タイミング療法んもこと、人工授精のこと、ステップアップのことなど相談をご希望の方はお気軽に看護師におたづねください。

上記は看護師ミーティングの様子です。

カウフマン療法について

2017.02.20

皆さま、こんにちは

今日は、ホルモン療法の1種であるカウフマン療法についてお話したいと思います。

名前だけ聞くと何か難しい感じがしますがカウフマン療法は、一般的に、卵巣機能不全(無月経、稀発月経、無排卵など)や更年期障害などホルモンバランスが崩れている人に対して女性ホルモンである卵胞ホルモンと黄体ホルモンを補充してあげる治療法で、規則的に月経を起こします。

卵巣からの正常なホルモン分泌は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が交互に分泌されています。

①月経が始まり、月経が終わると卵胞ホルモンが分泌されて卵胞や子宮内膜を育て、排卵の準備をします。卵胞ホルモンは、排卵前と排卵後にかけて分泌が高まり、排卵前に分泌がピークとなります。

②卵胞が育ち、大きくなると排卵が起き、黄体ホルモンが分泌されます。黄体ホルモンは、排卵から次の月経までの間(黄体期)に約2週間分泌され、妊娠が成立すると黄体ホルモンの分泌が持続して妊娠を維持していきますが、妊娠が成立しないと黄体ホルモンと卵胞ホルモンが急激に低下し、受精卵を迎えるために厚く育った子宮内膜が剥がれて月経が起きます。

以上のような正常なホルモン分泌と同じような流れになるように、薬を使って人工的に正常な周期と同様のホルモンバランスを作り出します。前半(低温期にあたる時期)は卵胞ホルモン(商品名:プレマリン、エストラーナ)を、後半(高温期にあたる時期)は卵胞ホルモンに加えて黄体ホルモン(商品名:ルトラール、デュファストン)を飲み薬や貼り薬で投与します。

薬の投与が終了すると、黄体ホルモンと卵胞ホルモンが急激に低下してくるので、数日以内に月経が起こるというわけです。結果、カウフマン療法を行うと、規則正しく月経を起こしたり、逆に不正出血を抑えたりすることができるのです。また、薬を使ってホルモンを補充することになるので、脳は体内ホルモンが足りていると判断して分泌命令を弱め、その間、一時的に卵巣は働きを止め、卵巣は休むことができます

体外受精を行う患者さんでカウフマン療法をされる方がいらっしゃいますが、これは、排卵誘発剤で卵巣を刺激する前に①卵巣機能を整える、②卵巣を休ませることを目的としてカウフマン療法を行っているのです

ちなみに、カウフマン療法自体には排卵誘発の作用はないので排卵はしませんが、連続してカウフマン療法を数周期行ったあとにカウフマン療法を中止すると、数周期休んでいた卵巣が働き出すことで→①卵巣機能が活性化され、正常な月経周期が回復できるため、無月経の人であれば月経が起こることが期待でき、また、無排卵の人であれば②卵巣機能が活性化されることで自力での自然排卵を促すことができるので、排卵が復活する可能性があります

以上、カウフマン療法についてお話しましたが、文章だけではわかりにくいかもしれませんので、何か聞きたいことや教えてほしいことがありましたら、看護師にいつでもお声かけください